「こなれた眉に見せるために大事なのは、抜け感。それを演出するためのキーポイントの一つが、色の透け感なんです。Fujikoの足しパレが優秀なのは、どのカラーもちゃんと発色するのに透け感があって、重ねても濁らず、自眉の毛流れや肌になじむところ。だから絶妙な存在感が宿ります。大胆に使っても調整しやすく、失敗がない！　メイクがあまり得意でないという方からプロのメイクアップアーティストまで、誰が使っても満足感のある稀有なパレットです」（笹本さん、以下同）

「それぞれのカラーが果たす役割が明確で、どの色にも意思があるのが素晴らしい！　その上、付属のブラシもめちゃくちゃ優秀。丸ブラシも平ブラシも毛足がやや長めに設計されていて、肌当たりも優しくふわっと色がのる。眉はもちろん、アイメイクもこれ1つで何通りもできる可能性を秘めています」

 （写真左端からA、B、C、D）

【眉の骨格を整える】

A…ナチュラルブラウン（マット）「赤みと黄みのバランスが絶妙で、眉はもちろんノーズシャドウにもまぶたにも使える万能カラー。マットなんだけど透け感がある発色もポイント」

B…ライトベージュ（パール）「最高の“なじませ役”。微細なパールが効いていて、眉頭をなじませたり、まぶたに光を集めたりするときに、ちょうどいい存在感を調整してくれる」

【ニュアンスを宿す】

C…ニュアンスオレンジ（パール）「パッと見はやわらかいオレンジ。でも眉や肌にのせるとレッドパールがほのかに輝いて、驚くほど華やか。濃いめの眉を優しく見せるのにも最適」

D…モーヴバイオレット（パール）「4色の中では一番しっかり発色するカラー。しっかりつければ締め色にもなるし、ふわっとのせればニュアンスにもなる、汎用性の高さも魅力」

「カジュアルでラフな印象の眉。こちらは丸ブラシを使って全体をふわっとつくるのがコツ。特に眉頭にはライトベージュを使って抜け感を演出し、やわらかいムードに。目元にも眉と同じオレンジを使うことで、顔の中でより眉がなじんで自然な表情に仕上がります」

【How to】まず丸ブラシを使ってCのオレンジをふわりとオン。この時眉頭には色をのせず、抜け感を出す。眉のフォルムとして足りない部分は丸ブラシにAのブラウンをとり、ポンポンと色をのせるようにして補整。眉頭にはBのベージュを丸ブラシでのせ、ブラシに残ったベージュはそのまま上まぶたにものせて光のニュアンスを宿す。目元はCのオレンジを指先にとり、アイホール全体に。下まぶたにも丸ブラシでCを。最後に丸ブラシを使って眉頭の下にAをほんのり入れ、さりげなく目元の立体感を際立たせる。
 

〈その他の使用色〉フジコ 麗しマスカラ 01 ￥1650、同 ミニウォータリールージュ 08 ￥1210、同 ニュアンスラップティント 01￥1408／かならぼ

「こちらは眉の存在感をもう少し際立たせた、美人力の高い表情。眉尻も気持ち長めに描きます。しっかり眉でありながら“強い女性”に見えないのは、絶妙なモーヴカラーのおかげ。ピンクパールがきらめくモーヴが色っぽさを添えて、余裕を感じる大人のムードに」

【How to】まず丸ブラシを使ってAのブラウンで眉のフォルムを整える。その際に眉頭には触れず、眉尻はやや長めに。毛量の足りない部分は平ブラシを使って描き足す。フォルムが決まったら、Dのモーヴを丸ブラシにとり、今度は眉頭も含めて全体にふわっと重ねて立体感を出す。ブラシに残った色を、そのまま眉頭の下にヴェールをかけるように入れてノーズシャドウ風に。目元はBのベージュをまぶた全体に、Dのモーヴを指先で入れ、再び丸ブラシにDをとり、二重幅と下まぶたをぐるっと囲む。同じカラーでも濃淡をつけることでより立体的に。

 
〈その他の使用色〉フジコ 同麗しマスカラ 01（上まつげ）、03（下まつげ） 各￥1650、同 ミニウォータリールージュ 05 ￥1210／かならぼ